ユーザーおよびグループの追加

OS を初期インストールした直後の状態を想定して説明します。

UCIDM は Docker Compose を使ってコンテナアプリケーションとして動作します。

セキュリティ強化の観点から、コンテナを root ユーザーではなく、非特権ユーザーで実行することが推奨されています。このことを rootless コンテナと呼び、非特権ユーザがコンテナを作成、実行、管理できます。

ここでは非特権ユーザーとして ucidm というユーザー/グループを作成します。お客様の環境ですでに適切なユーザーが存在するときは任意のユーザー/グループをお使いください。

ucidm ユーザーおよびグループの作成

ユーザーおよびグループを作成します。

# useradd ucidm
# id ucidm
uid=1000(ucidm) gid=1000(ucidm) groups=1000(ucidm)

作成したユーザーに任意のパスワードを設定します。

# passwd ucidm
ユーザー ucidm のパスワードを変更。
新しいパスワード:
新しいパスワードを再入力してください:
passwd: すべての認証トークンが正しく更新できました。

/etc/sudoers の設定

ここでは非特権ユーザーの ucidm が必要に応じて sudo コマンドを実行できるようにします。 これはセキュリティ上とても重要な設定になります。 お客様の環境にあわせて sudoers 設定の可否ならびに設定方法を精査してください。

# sudo visudo
(必要な設定を記述する)

例として ucidm ユーザーに無制限の root 権限を付与すると次のような設定になります。

# grep ucidm /etc/sudoers
ucidm ALL=(ALL) ALL