UCIDM モジュールのバージョンアップ
UCIDM は Docker Compose を使ってコンテナイメージとしてパッケージングされています。そのため、コンテナイメージを更新することで新しいバージョンにアップグレードできます。
但し、オンプレ版の UCIDM は1台のサーバーで運用することを前提に設計されているため、サービスを停止せずに稼働したままバージョンアップすることはできません。アップグレードによる移行や設定変更がなかったとしても、必ず再起動のタイミングで十数秒程度のダウンタイムが発生します。またバージョンアップするときに移行作業を必要とする場合もあります。バージョンアップするときはサポート担当者にご相談ください。アップグレード作業をするときはサービス停止のアナウンスを行い、ID 連携を行っていない時間帯に実施してください。
UCIDM の一部のサービスのみをバージョンアップする場合とすべてのサービスをバージョンアップする場合で作業手順が異なります。バージョンアップの作業は root 権限を必要とします。
deploy コマンド
一部のサービスのみをバージョンアップするための運用ツールとして deploy というコマンドがあります。
バージョン情報を確認します。
# /opt/osstech/bin/deploy -version
revision: c47dd3a
稼働しているコンテナの情報を表示します。
# /opt/osstech/bin/deploy info
コンテナイメージのアップグレード
特定のコンテナイメージを使うすべてのサービスをアップグレードするときは次のように実行します。
# /opt/osstech/bin/deploy upgrade \
-path /opt/osstech/var/lib/ucidm/docker-compose.yml \
-image docker.io/osstech/ucidm-consumer:latest
コンテナイメージのロールバック
アップグレードしたときに問題が発生した場合など、それまで使っていたコンテナイメージにロールバックできます。
# /opt/osstech/bin/deploy rollback \
-path /opt/osstech/var/lib/ucidm/docker-compose.yml \
-image docker.io/osstech/ucidm-consumer
ロールバックはローカルリポジトリから、いま使っているコンテナイメージの1つ前のバージョンを使います。従ってロールバックを実行すると1つずつ過去のバージョンに戻り続けます。
docker compose を使う
すべてのサービスをアップグレードするときは次のように docker compose コマンドを使って次のように実行します。
# cd /opt/osstech/var/lib/ucidm
# docker compose pull
# docker compose down
# docker compose up -d
アップグレードして正常にサービスが起動しているかを ps コマンドで確認します。
# docker compose ps