Google Workspace 外部連携モジュール
UCIDM では Google Workspace に対して ID 連携できます。
Google Workspace 外部連携モジュールはコンテナとして稼働させます。次のように compose.yml に設定します。
  consumer-google:
    depends_on:
      rabbitmq:
        condition: service_healthy
    container_name: consumer-google
    image: docker.io/osstech/ucidm-consumer:latest
    logging: *default-logging
    ports:
      - 7099:7099
    volumes:
      - type: bind
        source: ./server-data
        target: /ucidm
        bind:
          create_host_path: false
    entrypoint:
      - ./bin/app-main
      - -jsonl
    environment:
      TZ: "${TZ}"
      DESTINATION_ID: "google-001"
      MONGO_USER: "${MONGO_USER}"
      MONGO_PASSWORD: "${MONGO_PASSWORD}"
      MONGO_HOSTS: "${MONGO_HOSTS}"
      RABBITMQ_USER: "${RABBITMQ_USER}"
      RABBITMQ_PASSWORD: "${RABBITMQ_PASSWORD}"
      RABBITMQ_HOST: "${RABBITMQ_HOST}"
      MONGO_REPLICA_SET: "${MONGO_REPLICA_SET}"
      GOOGLE_CLIENT_EMAIL: "${GOOGLE_CLIENT_EMAIL}"
      GOOGLE_PRIVATE_KEY: "${GOOGLE_PRIVATE_KEY}"
      GOOGLE_SUBJECT: "${GOOGLE_SUBJECT}"
    restart: "always"
ここで参照する環境変数は .env に設定します。
起動時のオプション設定
entrypoint では次の設定ができます。
-verbose: デバッグログを出力-jsonl: JSON 形式でログを出力
環境変数の設定
| 環境変数 | 値 | 既定値 | 説明 | 
|---|---|---|---|
| TZ | 任意 | – | タイムゾーン情報 | 
| DESTINATION_ID | 任意 | – | 外部連携先 ID 管理画面で作成した外部連携先 ID を指定 | 
| MONGO_USER | 任意 | – | 接続する MongoDB のユーザ名 | 
| MONGO_PASSWORD | 任意 | – | 接続する MongoDB のパスワード | 
| MONGO_HOSTS | 任意 | – | 接続する MongoDB のホスト | 
| MONGO_REPLICA_SET | 任意 | – | 接続する MongoDB のレプリカセットの名前 | 
| RABBITMQ_USER | 任意 | – | 接続する RabbitMQ のユーザ名 | 
| RABBITMQ_PASSWORD | 任意 | – | 接続する RabbitMQ のパスワード | 
| RABBITMQ_HOST | 任意 | – | 接続する RabbitMQ のホスト | 
| GOOGLE_CLIENT_EMAIL | 任意 | – | Google の Client Email | 
| GOOGLE_PRIVATE_KEY | 任意 | – | Google の秘密鍵 | 
| GOOGLE_SUBJECT | 任意 | – | Google の Subject (主に管理者のメールアドレスを指定) | 
| ENABLE_SCRIPT_PASSWORD | true または false | false | ユーザーパスワード更新時に外部連携の 前処理/後処理スクリプトにパスワードの値を連携するかどうか  | 
Google 動作設定
管理画面にて Google の動作設定をすることができます。
設定項目と内容は次になります。
- ドメイン名
- Google のドメイン名を指定します
 
 - ドライランモード
- 接続の取得やエントリの検索は行いますが、実際にエントリの追加/変更/削除は行わないモードとなります
 - 主にテスト時の動作確認等に使うことを想定しています
 
 - ユーザー追加/更新を行わない
- Google に対してユーザー追加/更新を行わない場合は、この項目をオン(true)にしてください
 
 - ユーザー削除を行わない
- Google に対してユーザー削除を行わない場合は、この項目をオン(true)にしてください
 
 - ユーザーパスワード更新を行わない
- Google に対してユーザーパスワード更新を行わない場合は、この項目をオン(true)にしてください
 
 - グループ追加/更新を行わない
- Google に対してグループ追加/更新を行わない場合は、この項目をオン(true)にしてください
 
 - グループ削除を行わない
- Google に対してグループ削除を行わない場合は、この項目をオン(true)にしてください
 
 - グループメンバー追加を行わない
- Google に対してグループメンバー追加を行わない場合は、この項目をオン(true)にしてください
 
 - グループメンバー削除を行わない
- Google に対してグループメンバー削除を行わない場合は、この項目をオン(true)にしてください
 
 
Google マッピング設定
Google は次のマッピング設定をすることができます。
- 属性マッピング
 
次でマッピング設定について説明します。
属性マッピング
次の 属性マッピング設定 を参考にしてください。
- Google では階層構造を持つ属性があります。
- 例えば、name 内の givenName に対して属性値をマッピングする場合は、「name.givenName」に対してマッピングをする必要があります。
 
 - また、Google では階層構造に加えて、配列を持つ属性があります。
- 例えば、emails 内の 最初の配列要素における、address に対して属性値をマッピングする場合は、「emails.0.address」に対してマッピングをする必要があります。
 - 配列の要素番号は、0, 1, 2, … の形で 0 から始める番号で指定する必要があります。
 
 
また、以下の属性は Google 外部連携モジュール独自のマッピングになるため、合わせてご参照ください。
ユーザ属性
primaryEmail 属性
本属性については、連携されてきた primaryID の値を使用し、${primaryID}@${ドメイン} の値が自動でセットされるので、マッピング設定は必要ありません。
hashFunction 属性
本属性のマッピング設定をする場合は、以下のいずれかの値が連携されるよう設定してください。
- crypt
 - SHA-1
 - MD5
 
suspended 属性
ユーザの有効化/無効化を制御するための属性となります。この属性に対して、true/false が設定されるようマッピングを行うことで、ユーザの有効化/無効化のステータスを制御することができます。
ここで、有効化の場合は false、無効化の場合は true が割り当てられる必要があることにご注意ください。必要に応じて、マッピング設定の 事前定義済みのビルトイン関数 の invertBooleanValue をご使用ください。
グループ属性
email 属性
本属性については、連携されてきた primaryID の値を使用し、${primaryID}@${ドメイン} の値が自動でセットされるので、マッピング設定は必要ありません。
前処理・後処理スクリプト設定
UCIDM では、外部連携処理の前後で任意のシェルスクリプトを実行することができます。
次の 外部連携の前処理/後処理で実行するスクリプトの配置 を参考に、スクリプトファイルを配置後、外部連携の前処理/後処理で実行するスクリプトの設定 を参考に、実行したいスクリプトファイルを指定してください。
Google Workspace 外部連携モジュールの留意事項
- 更新操作直後に Google 管理コンソールにてユーザー/グループを閲覧すると更新前の状態が表示される場合があります