Docker Compose 実行

UCIDM は Docker Compose を使い、複数のアプリケーションやミドルウェアのコンテナを起動して、それぞれのサービスが協調してシステムを構成しています。

これまで docker-compose.yml.env の設定を行ってきました。実際にコンテナイメージを取得してサービスを起動してみましょう。

コンテナイメージの取得

最新のコンテナイメージを取得するときは pull サブコマンドを実行します。

# cd /opt/osstech/var/lib/ucidm
# docker compose pull

同時に環境変数の設定が誤っているときはワーニングなどが表示されいます。この後のコンテナを起動する前にチェックするとよいです。

Docker Compose の起動と終了

サービスを起動するときは up サブコマンドを実行します。

# docker compose up -d

それぞれのサービスが正常に起動しているかどうかは ps サブコマンドで確認します。

# docker compose ps

サービスを停止するときは stop サブコマンドを実行します。

# docker compose stop

初期設定をやり直したいとき

Docker Compose で起動するサービスのいくつかは初回起動時に初期設定を行います。これらの設定は最初に実行されたときの1回だけしか適用されません。

パスワードなどを誤ってしまったり、再設定したいときに 運用開始前 であれば volumes 配下のデータを削除することで初期設定をやり直すことができます。 運用開始後は ID 連携のデータが格納されているので絶対に削除しないでください。

# docker compose down
# ls volumes/
agent-data  id-federation-client-pipe  mongo-config-data  mongodb  rabbitmq-data
# rm -rf volumes/

volumes 配下のデータを削除後に起動すると、再度 .env から初期設定を行って volumes 配下に初期設定済みのデータが生成されます。

# docker compose up -d