DELL PowerEdge FreeOS 技術情報 - CentOS
DELL PowerEdge R710, M610 で CentOS を動作させるためのワークアラウンド等を掲載しております。
インストール時に内臓 DVD ドライブ、NIC 、PERC6/i が認識されない (CentOS 4)
該当OS | CentOS 4.4 (32bit, 64bit) |
該当機種 | R710 |
OS インストール時のインストール方法の選択(パッケージの入手先の選択 - CDROM、ネットワークインストールなどを選択)において、内臓 DVD ドライブ、NIC 、PERC6/i が認識されません。そのため、内臓 DVD ドライブからインストーラを起動した場合は、OS をインストールすることができません。
外付け DVD ドライブを使用することで OS をインストールすることができます。PERC6/i は、インストール時にドライバディスクを使用することで認識されます。
NIC は OS インストール完了後に NIC ドライバをインストールします。ドライバは DELL サポートサイトでドライバが公開されています(下記「NIC が認識されない (R710, CentOS 4)」を参照)。
内臓 DVD ドライブはインストール後も使用できません。
インストール時に NIC 、CERC6/i が認識されない
該当OS | CentOS 4.4 (32bit, 64bit) |
該当機種 | M610 |
OS インストール時のインストール方法の選択(パッケージの入手先の選択 - CDROM、ネットワークインストールなどを選択)において、NICとCERC6/i が認識されません。
CERC6/i は、インストール時にドライバディスクを使用することで認識されます。
NIC は DELL のサポートサイトで公開されているドライバをインストールすることで認識されます。下記「NIC が認識されない (M610, CentOS 4)」をご参照ください。
インストール時に内蔵 DVD ドライブ、NIC が認識されない (CentOS 5)
該当OS | CentOS 5.0 (32bit, 64bit) |
該当機種 | R710 |
OS インストール時のインストール方法の選択(パッケージの入手先の選択 - CDROM、ネットワークインストールなどを選択)において、内臓 DVD ドライブ、NIC が認識されません。そのため、内臓 DVD ドライブからインストーラを起動した場合は、OS をインストールすることができません。
外付け DVD ドライブを使用することで OS をインストールすることができます。NIC は OS インストール完了後に NIC ドライバをインストールします。ドライバは DELL サポートサイトでドライバが公開されています(下記「NIC が認識されない (CentOS 5)」を参照)。
内臓 DVD ドライブはインストール後も使用できません。
NIC が認識されない (R710, CentOS 4)
該当OS | CentOS 4.4 (32bit, 64bit) |
該当機種 | R710 |
CentOS 4.4 標準のドライバでは PowerEdge R710 のオンボードのNIC (Broadcom NetXtreme II BCM5709 1000Base-T) が認識されません。DELL のサポートサイトで公開されているドライバをインストールすることで、NIC が認識されます。以下に手順を記します。
まず、DELL のサポートサイトから Red Hat Enterprise Linux 4.7 用 Broadcom NetXtreme II Family of Adapters を入手します。今回ダウンロードしたファイルは Bcom_LAN_12.8_Linux_Source_A01.tar.gz です。ダウンロードしたファイルを展開します。
$ tar xzf Bcom_LAN_12.8_Linux_Source_A01.tar.gz
以下の手順でビルドし、RPM ファイルをインストールします。
# cd Bcom_LAN_12.8_Linux_Source_A01/NetXtremeII # rpm -ivh netxtreme2-4.6.0.2-1.src.rpm # cd /usr/src/redhat # rpmbuild -bb SPECS/netxtreme2.spec ## 32bit の場合 # rpm -ivh RPMS/i386/netxtreme2-4.6.0.2-1.i386.rpm ## 64bit の場合 # rpm -ivh RPMS/x86_64/netxtreme2-4.6.0.2-1.x86_64.rpm
OS を再起動すると、Broadcom の NIC ドライバ(bnx2.ko という モジュール)が自動的にロードされるはずです。
NIC が認識されない (M610, CentOS 4)
該当OS | CentOS 4.4 (32bit, 64bit) |
該当機種 | M610 |
CentOS 4.4 標準のドライバでは PowerEdge M610 のオンボードのNIC (Broadcom NetXtreme II BCM5709S 1000Base-T) が認識されません。DELL のサポートサイトで公開されているドライバをインストールすることで、NIC が認識されます。以下に手順を記します。
まず最初に、http://linux.dell.com/dkms/ から dkms パッケージを入手し、 インストールしておきます。
rpm -ivh dkms-2.0.22.0-1.noarch.rpm
続いて、 DELL のサポートサイトから Red Hat Enterprise Linux 4.5 用 Broadcom NetXtreme II Family of Adapters を入手します。 今回ダウンロードしたファイルは Bcom_LAN_12.8.1_LinuxR4S9_DKMS_S11_KMP_A00.tar.gz です。
ダウンロードしたファイルを展開し、パッケージをインストールします。
# tar xzf Bcom_LAN_12.8.1_LinuxR4S9_DKMS_S11_KMP_A00.tar.gz # cd Bcom_LAN_12.8.1_LinuxR4S9_DKMS_S11_KMP_A00/DKMS/NetXtremeII # rpm -ivh netxtreme2-4.8.21-1.3dkms.noarch.rpm
実行後、kernel に合わせて設定が行われます。
インストール完了後、OSを再起動します。 再起動後に NIC のドライバ(bnx2 というモジュール)が読み込まれていない場合には、/etc/modprobe.conf に下記を追記します。
alias eth0 bnx2
これで、OS 起動時に自動的に NIC のドライバがロードされます。後は通常のネットワーク設定を行います。
NIC が認識されない (CentOS 5)
該当OS | CentOS 5.0 (32bit, 64bit) |
該当機種 | R710, M610 |
CentOS 5.0 標準のドライバでは オンボードのNIC (Broadcom NetXtreme II BCM5709 1000Base-T) が認識されません。DELL のサポートサイトで公開されているドライバをインストールすることで、NIC が認識されます。以下に手順を記します。
まず、DELL のサポートサイトから Red Hat Enterprise Linux 5 用 Broadcom NetXtreme II Family of Adapters を入手します。今回ダウンロードしたファイル Bcom_LAN_12.8.1_Linux_Source_A00.tar.gz 以下のものです。ダウンロードしたファイルを展開します。
$ tar xzf Bcom_LAN_12.8.1_Linux_Source_A00.tar.gz
以下の手順でビルドし、RPM ファイルをインストールします。
# cd Bcom_LAN_12.8_Linux_Source_A00/NetXtremeII # rpm -ivh netxtreme2-4.8.21-1.src.rpm # cd /usr/src/redhat # rpmbuild -bb SPECS/netxtreme2.spec ## 32bit の場合 # rpm -ivh RPMS/i386/netxtreme2-4.8.21-1.i386.rpm ## 64bit の場合 # rpm -ivh RPMS/x86_64/netxtreme2-4.8.21-1.x86_64.rpm
OS を再起動すると、Broadcom の NIC ドライバ( bnx2.ko というモジュール)が自動的にロードされるはずです。
OMSA(Dell OpenManage Server Administrator) をインストールすることができない (CentOS 4)
該当OS | CentOS 4.4 (32bit, 64bit), 4.7 (32bit, 64bit) |
該当機種 | R710, M610 |
/etc/redhat-release を以下のように変更することでインストールすることができます。
変更前
CentOS release 4.4 (Final)
変更後
CentOS release 4.4 (Final Nahant)
※「Nahant」 は Red Hat Enterprise Linux 4 のリリース名です。
OMSA(Dell OpenManage Server Administrator) をインストールすることができない (CentOS 5)
該当OS | 5.0 (32bit, 64bit), 5.2 (32bit, 64bit), 5.3 (32bit, 64bit) |
該当機種 | R710, M610 |
/etc/redhat-release を以下のように変更することでインストールすることができます。
変更前
CentOS release 5 (Final)
変更後
CentOS release 5 (Final Tikanga)
※「Tikanga」 は Red Hat Enterprise Linux 5 のリリース名です。
また、以下の点にもご注意ください。
- OS によりオートマウントされた状態では CD-ROM 中のファイルを実行できないため、インストールスクリプトを実行できません。mount コマンドにより手動でマウントしてください。
- compat-libstdc++ パッケージが必要です。インストールされていない場合は、インストールメディアなどから RPM パッケージをインストールして下さい。
OS起動時に「MCE: warning: using only 6 of 9 banks」というメッセージが出力される
該当OS | CentOS 4.4 (64bit), 5.0(64bit), 5.2(64bit) |
該当機種 | R710, M610 |
CPUに搭載されているエラー・レポート・レジスタ・バンクの数に、カーネルが対応していないために表示されます。搭載されている CPU(Nehalem) に対応したカーネルを使用することで、このメッセージが出力されないようになります。
CentOS 4.4 64bit では以下のようなメッセージが出力されます。
MCE: warning: using only 6 of 9 banks
CentOS 5.0 64bit, 5.2 64bit では以下のようなメッセージが出力されます。
MCE: warning: using only 9 banks
OS起動時に「Memory for crash kernel (0x0 to 0x0) notwithin permissible range」というメッセージが出力される
該当OS | CentOS 5.2 (32bit, 64bit), 5.3 (32bit, 64bit) |
該当機種 | R710, M610 |
このメッセージはkdumpから出力されるメッセージです。特に問題はありません。
http://wiki.centos.org/Manuals/ReleaseNotes/CentOS5.1/Japanese
OS起動時に自動的に GUI のログイン画面が表示されない
該当OS | CentOS 5.0 (32bit, 64bit) | |
該当機種 | M610 |
OS 起動後に、gdm と Xorg のプロセスは起動しているにも関わらず、GUI のログイン画面が表示されないことがあります。このとき、コンソールの画面で Alt+7 を押すと GUI のログイン画面が表示されます。
また、以下のように OS のブートローダの設定ファイル(/boot/grub/grub.conf)の中で「rhgb」のオプションを削除することで、OS起動に GUI のログイン画面が自動的に表示されるようになります。
変更前
kernel /vmlinuz-2.6.18-8.el5 ro root=/dev/VolGroup00/LogVol00 rhgb quiet
変更後
kernel /vmlinuz-2.6.18-8.el5 ro root=/dev/VolGroup00/LogVol00 quiet
メモリが約3GBまでしか認識されない
該当OS | CentOS 5.0 (32bit) |
該当機種 | R710, M610 |
CentOS 5.0 インストール直後の標準のカーネル(2.6.18-8.el5)では、4GB 以上のメモリは使用できません。PAE カーネルを導入することで、4GB 以上のメモリを使用することができます。
# rpm -ivh kernel-PAE-2.6.18-8.el5.i686.rpm
PAE カーネルから起動することで、搭載している全てのメモリ(今回の検証では 32GB)が認識されました。
OS シャットダウン時に Gnome のシャットダウン確認ダイアログが表示される
該当OS | CentOS 5.0 (32bit, 64bit), 5.2 (32bit, 64bit), 5.3 (32bit, 64bit) |
該当機種 | R710, M610 |
iDRACの電源管理で「正常なシャットダウン」を実行した場合や、サーバの電源ボタンを押した際に、シャットダウン確認ダイアログが表示され、サーバがシャットダウンしません。Gnome の設定を以下のように変更することで、シャットダウン可能になります。
- GNOME電源管理の「電源ボタンを押したら」の設定を「停止する」に変更する。
お問い合わせ: info @ osstech.co.jp