DELL PowerEdge FreeOS サポート情報
インストールが進まない
取得したインストールimageが古い場合、以下の不具合に遭遇することがあります。
ネットワークミラーを設定し、パッケージのダウンロードを試みている際、進み具合が5%となったところで停止してしまいます。
[F4]で確認すると、
in-target: libldap2 lia52-0.7.4 libxine1 xutils-dev in-target: in-target: Do you want to ignore this warning and proceed anyw? in-target: To continue, enter "yes"; to abort, enter "No":
ここでYesと入力しても先には進まずに停止状態のまま。
原因は
http://www.debian.org/devel/debian-installer/News/2007/20070210
にある通り、インストーラーに含まれるキーリングが古く、パッケージ情報の署名の確認ができない為となります。
そこで再度インストーラーを起動し、ベースシステムのみのインストールを実施します。インストール終了後に必要なパッケージはaptコマンドでインストールすることで回避可能となります。
# apt-get update Reading package lists... Done W: There are no public key available for the following key IDs: A70DAF536070D3A1 W: You may want to run apt-get update to correct these problems
ここでもkeyが古いために実施できないので、以下を実施します。
# gpg --keyserver pgpkeys.mit.edu --recv-key 6070D3A1 # gpg -a --export 6070D3A1 | apt-key add -
これによって
# apt-get update # apt-get install パッケージ名
でパッケージのインストールが可能となります。
インストール後、OSが起動しない
該当機種:1950(RAID:PERC5i),1950(Non-RAID:SAS5i),1955(RAID:SAS5i),6950(RAID:PERC5i)
DELL PowerEdgeにDebianをインストールする際、 DRAC5、DRAC/MCで使用する仮想デバイスがローカルディスクよりも先に認識されてしまうことがあり、 grubのインストールがデフォルトのままでOSが起動しないことがあります。
インストール時にgurbをインストールする箇所の確認がありますが そこで、「はい」を選択するのではなく/bootパーティションのデバイスを指定します。
/bootパーティションのデバイスはインストール時に記録するようにしましょう。 インストール時でも[Alt]+F2もしくは[Alt]+F3でコマンドラインから調べることはできます。 [Alt]+F2とすると
Please press Enter to activate this console.
と表示されます。この場面にてEnterキーを押すと、コマンドが使用できるようになります。 ここで
# fdisk -l
とすることで現在のパーティションの状況が確認することができます。 インストール画面に戻る場合は、[Alt]+F1です。
インストール後の再起動ではrootパーティションのデバイスが変更となっているので 下記のように変更する必要があります。 (rootパーティションを/dev/sdaとし、kernelのバージョンが2.6.17-2-686の場合)
grub> root (hd0,0) grub> kernel /boot/vmlinuz-2.6.17-2-686 root=/dev/sda1 ro grub> initrd /boot/initrd.img-2.6.17-2-686 grub> boot
再起動の度に上記を入力することもできない状況もあるので 起動後に/boot/grub/meun.lst内にてkoptとgrootの部分について修正し、以下を実行しておきます。
# update-grub Searching for GRUB installation directory ... found: /boot/grub Searching for default file ... found: /boot/grub/default Testing for an existing GRUB menu.lst file ... found: /boot/grub/menu.lst Searching for splash image ... none found, skipping ... Found kernel: /boot/vmlinuz-2.6.17-2-686 Updating /boot/grub/menu.lst ... done
また、/etc/fstabもあわせてデバイスを修正しておきましょう。
8GB のメモリを使用するには?
64bitのDebianを使用すれば、8GBメモリも正常に認識し、使用可能です。 また、16GBメモリまで起動することを確認しています。
32bitのDebianの場合、4GBまでしか認識しません。 以下にて大きいメモリに対応したkernelをインストールします。
# apt-get install linux-image-2.6-686-bigmem (kernelのバージョンは適宜変更してください)
もしくはkernel再構築します。 kernelの再構築方法:
# apt-cache search linux-source # apt-get install linux-source-2.6.18 # apt-get install libncurses5-dev # apt-get install kernel-package # apt-get install yaird # cd /usr/src # tar xfj linux-source-2.6.18.tar.bz2 # cd linux-source-2.6.18 # make menuconfig [Processor type and features] -> [High Memory Support]->[64GB] exit and save # make-kpkg --initrd --revision=custom1.0 kernel-image
作成されたkernelをインストールし、再起動後、16GBのメモリも使用可能なことを確認しています。
# dpkg -i linux-image-2.6.18_custom1.0_i386.deb
NICの認識順を変更するには?
該当機種:1950(RAID:PERC5i),1950(Non-RAID:SAS5i),1955(RAID:SAS5i)
/etc/udev/rules.d/z25_persistent-net.rules に
SUBSYSTEM=="net", DRIVERS=="?*", AATRS{address}=="MACアドレス", NAME="eth0"
のように設定することでNICの認識順を変更することが可能となります。
DRAC/MC(Dell Remote Access Controller/Modular Chassis)のコンソールリダイレクションで「\」や「_」や「¥」や「|」を入力するには?
該当機種:1955(RAID:SAS5i)
DRAC/MCを使用するにはInternet Explorerで言語を英語にする必要があります。 この設定が影響している可能性が高く、いろいろなキーボード使用して確認したが改善することができませんでした。 またこれはDebianに限ったことではなく、CentOSなどでも同様の現象となります。
起動時にメモリリーク表示される
該当機種:SC1435(RAID:SAS5i),6950(RAID:PERC5i)
64bitのDebianを使用する場合、起動時や/var/log/messagesに以下のメッセージが表示されます。
clear_kernel_mapping: mapping has been split. will leak memory
このメッセージを解消するには起動時もしくは/boot/grub/menu.lstのkernelに以下のオプションを渡す必要があります。
iommu=soft
これによってH/WでのIOMMU(I/O Memory Management Unit)機能は使用できなくなります。
ログインできない
該当機種:860(RAID:SAS5i)
発生したのは64bitのDebianの場合のみでした。
インストール後の再起動時にXWindowが起動しないため、ログイン画面が表示されません。
また、[Ctrl]+[Alt]+Fx にてコンソールの移動もできません。
sshがインストールされている環境であれば、リモートより以下の作業を実施します。
(sshがインストールされていない場合、singleモードで起動し、apt-get install sshを実施)
# vi /etc/X11/xorg.conf(ドライバをatiからvesaへ)
その後再起動することでログイン可能となります。
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