「Phantosys(ファンタシー)」がSambaドメインに対応してシンクライアントの導入コストを大幅削減。

2010-11-15

プレスリリース

~オープンソース・ソリューション・テクノロジとワッセイ・ソフトウェア・テクノロジーがシンクライアントソリューションで協業~ 株式会社ワッセイ・ソフトウェア・テクノロジー(本社:東京都渋谷区・代表取締役 黒崎佳果)と オープンソース・ソリューション・テクノロジ株式会社(本社:東京都品川区・代表取締役 小田切耕司)は、‎ Linux環境におけるシンクライアント運用について協業することとなりましたのでお知らせします。 ワッセイ・ソフトウェア・テクノロジーが提供するシンクライアントOS「Phantosys」は、ネットワークブート方式による実用的で効果の高いシンクライアントOSとしてさまざまな教育機関や組織で活用されています。また、オープンソース・ソリューション・テクノロジ株式会社は、統合認証、シングルサインオンのエキスパート集団でSamba(*注1)、LDAP、OpenAMなどのOSS(オープンソースソフトウェア)製品に関して高い技術力を備えています。 従来のネットワークブート方式では、Windowsクライアントが利用できるドメイン環境はWindows Active Directoryのみとなり、Linux環境では様々な制限が存在するため、Linuxを使ったドメイン環境での運用の障害となっていました。今回の両社の協業によって、「Phantosys」の環境であればSambaドメインへスムーズに参加できるようになり、Active Directoryと同等の環境を提供できるようになりました。そのため、WindowsクライアントをSambaドメインへ参加させるための作業が軽減され、ネットワークブート方式の利点をSambaドメインでも最大限に利用できます。 Sambaドメインは官公庁や自治体、大学、研究機関などで多く導入されており、これらの組織ではSamba対応がシンクライアントOSへの強い要望となっていました。今回「Phantosys」がSambaに対応したことで、既存Sambaドメインを利用してセキュアなWindowsシンクライアント環境の導入コストを大幅に抑えることが可能になります。今後は自治体/官公庁/大学/教育機関をはじめとする広範な市場でのシンクライアント活用がさらに進むことが期待されます。 (*注1 マイクロソフト社のWindowsネットワークを実装したフリーソフトウェア。 Linux、Solaris、BSD 、Mac OS XなどのUNIX系OSを用いて、Windowsのファイルサーバーやプリントサービス、ドメインコントローラー機能、ドメイン参加機能を提供する。サーバーライセンスやCAL(クライアントアクセスライセンス)が不要なので導入コストを大幅に削減できる。)

(参考)「Phantosys」の特長

  1. ディスクレスの専用シンクライアント端末ではなく、一般に使われているPC(Windows7/Vista/XP/その他)をそのままシンクライアント端末として利用することができます。安価なPCを利用することでシンクライアントのネックとされていた初期導入費用が大幅に低減します。
  2. マルチレイヤーノード方式により、さまざまなクライアント環境が混在する環境下でシンクライアントが柔軟かつ迅速に構築できます。
  3. 独自の差分ディスク管理方式を採用、従来のファイル管理方式に比べて少ないディスク容量で多くのイメージ管理ができます。
  4. USBポートその他、各種ポートへのアクセスを禁止できます。ポートのブロックはポリシーベースではなくローレベルで行っているため、不正に解除されることなく情報漏えいを防ぎます。
  5. 冗長化と負荷分散が可能です。サーバーを複数台設置することで、サーバーダウンなど万一の際にもサーバーを自動的に切り替えてダウンタイムを最小に抑えることができます。接続クライアントを複数のサーバーに最適に分散させることにより、負荷集中による能力低下を防ぎます。
  6. ローカルキャッシュ機能を搭載しており、クライアントPCのハードディスクをキャッシュとして利用して大量のデータを処理するCADなどでのネットワークボトルネックによる処理速度の低下を防ぎます。ローカルキャッシュはセクターベースのため、例えPCが盗難にあっても元のファイルを復元することは困難です。
  7. システムを停止することなくイメージファイルが変更できますので、他のクライアントが作業中でも、ノードの作成や削除が可能です。
  8. 毎回復元モードを使用すると、再起動するたびにノードポイントの状態から起動しますので、常にクリーンな環境から開始できます。スナップショット機能を利用することによって、クライアントごとに異なる状態から起動することも可能です。
  9. コンピューターアカウントをActive Directoryに個別または、一括して登録することができます。クライアントを個別にドメインに追加する必要がなくより簡単に更新作業を行うことができます。さらに今回の協業で実現したSamba機能によって、WindowsコンピューターアカウントをLDAP+Sambaドメイン環境に個別または、一括して登録することができます。

登録商標等

記載されている会社名および商品名は各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

OSSTech株式会社

E-mail: info-pr@osstech.co.jp 電話 03-6417-0753
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