5.10. SQL バックエンド

5.10.1. 概要

unicornidm.conf, templates/<backendname>.py

5.10.2. 説明

バックエンドセクションのうち、 typesql となっているバックエンドは、 RDBMS への接続に関する設定を行います。

各バックエンドには必ずテンプレートファイルを用意する必要があります。 テンプレートファイルとは Unicorn ID Manager の任意属性 (フロントエンド属性) を バックエンド固有の属性 (バックエンド属性) にマッピングするためのものです。

5.10.3. リファレンス

5.10.3.1. unicornidm.conf のパラメーター

type

バックエンドのタイプを指定します。 sql に設定してください。

description

バックエンドの説明文を指定します。

バージョン 3.18.7 で追加.

engine

RDBMS 接続に使用するエンジンを指定します。 postgresqlmysql を選択できます。

bind_user

RDBMS へ接続する際に使用するユーザーを指定します。

bind_password_file

RDBMS へ接続するユーザーのパスワード情報を格納したファイルパスを指定します。

host

RDBMS の接続先ホスト名を指定します。

port

RDBMS の接続先ポートを指定します。

database

RDBMS で使用するデータベースを指定します。

table_users

ユーザーを格納するテーブル名を指定します。

table_groups

グループを格納するテーブル名を指定します。

table_members

ユーザーとグループのメンバーシップに関する情報を格納するテーブル名を指定します。 このテーブルには backend_primary_key_userbackend_primary_key_group で 指定するカラム名を持つ必要があります。

backend_primary_key_user

ユーザーを一意に特定するためのカラム名を指定します。

backend_primary_key_group

グループを一意に特定するためのカラム名を指定します。

password_key

ユーザーのパスワードを格納するカラム名を指定します。

enable_multivalue

一つのカラムに複数値を格納するかどうかを指定します。デフォルト値は off (複数値を格納しない、複数値データが入力されても最初の値のみを格納) になります。

multivalue_separator

enable_multivalue を on にした際に、どのような区切り文字を使用するかを 指定します。

password_hash

パスワードのハッシュアルゴリズムを指定します。詳細は unicornidm.template.ldap(5) をご覧ください。

password_hash_iteration

パスワードハッシュアルゴリズムを PBKDF2 シリーズのどれかに指定した時に 有効なパラメーターです。このパラメーターにより、ハッシュ回数を指定できます。 デフォルト値は 10000 です。

5.10.3.2. テンプレートファイル

以下は、 sql バックエンドのテンプレートファイルの例です。

User = {
    "user_name": userName,
    "sn": familyName,
    "given_name": givenName,
    "group_number": default(gidNumber, 100),
    "password": password,
    "mail": mail,
    "description": default(description),
}


Group = {
    "group_name": groupName,
    "description": default(description),
}