OpenAMのセキュリティに関する脆弱性と製品アップデートのお知らせ [AM20151027-1]
製品アップデートのお知らせ
OSSTech OpenAM のアップデート版の提供を開始します。
アップデート版ではセキュリティ脆弱性の修正が含まれておりますので適用をお願いします。
対象
- OpenAM 11.0.0
※ OpenAM 9.5.x は対象外です
脆弱性の詳細
脆弱性は ForgeRock 社が公開している以下のセキュリティアドバイザリーに対応しています。
トークン情報における競合状態の脆弱性
対象:OpenAM 11.0.0
セキュリティ重要度: < Critical >
OpenAM のトークン暗号化機能はスレッドセーフではないため競合状態の脆弱性が存在します。当該機能を有効にしている環境では負荷によってセッション・OAuth・SAML の情報が別の情報に置き換わる可能性があります。
この脆弱性は予期しない動作やなりすましの原因となる可能性があります。
この脆弱性はコアトークンサービス(CTS)のデータの暗号化機能を有効にしている場合に影響があります。本機能はデフォルトでは無効です。
ユーザーの所属とは異なるレルムの OAuth 2.0 アクセストークンを取得可能な脆弱性
対象:OpenAM 11.0.0
セキュリティ重要度: < High >
OpenAM にはユーザーの所属とは異なるレルムの OAuth 2.0 アクセストークンを取得可能な脆弱性が存在します。
この脆弱性はなりすましの原因となる可能性があります。
この脆弱性は OpenAM に複数のレルムを設定しており、かつ OAuth プロバイダーとして構成している場合に影響があります。
アップデートパッケージの入手方法
お客様がご利用中の OpenAM の環境について、下記の動作 OS、ご利用中の OpenAMのバージョンの情報、およびカスタマイズの有無などをご確認の上、弊社サポート窓口まで、サポートID、会社名、ご担当者名を添えてご連絡ください。
※下記に記されていない環境については、サポート窓口までお問い合わせください。
- OS について
- RedHat Enterprise Linux 6 (x86-64)
- RedHat Enterprise Linux 5 (x86)
- RedHat Enterprise Linux 5 (x86-64)
- OpenAM のバージョンについて
rpm パッケージを導入されている場合は下記のコマンドでご確認ください。# rpm -qa | grep osstech
- カスタマイズの有無などについて
下記の条件に当てはまる場合は、標準のアップデート方法が適用できません。弊社へご連絡の際に下記の条件に当てはまる旨をお知らせください。弊社より個別のアップデート方法をお知らせします。- カスタマイズモジュールを導入している
- 画面のカスタマイズをされている場合
- 認証モジュールのカスタマイズをされている場合
- OpenAM の配備方法が弊社標準とは異なる
- OS 標準の Tomcat を利用されている場合
- war ファイル名を "openam.war" から変更されている場合
- OpenAM 11.0.0 の場合の標準配備先:
/opt/osstech/share/tomcat7/webapps/openam
脆弱性以外の修正について
アップデート版の修正内容をリリースノートに記載しております。対象のバージョンのリリースノートをご確認下さい。
お問い合わせ: info @ osstech.co.jp